ミシン縫いでできる傷について

布に比べて数倍、重ねると数十倍の厚さになる革をミシンで縫う際に、革が傷つくことは避けられません。例えばファッションブランドの革製品は形や色を新品同様に維持するため、化学薬品により革を強化します。フォーマルな商品にはこの方法が合う一方、革本来の味わいや経年変化は起き得ません。

100%天然素材で時間をかけて製造されたヌメ革は美しいのですがあっという間に傷がつきます。分厚い革を縫うために、パワーのあるミシンで縫うのであれば尚更なのです。

このような傷も手作りの味としてご理解の上、楽しみにかえていただければ嬉しく思います。紡では手縫いでの革製品も制作しております。(手縫い商品には「手縫い」商品名に明記をいたします)

&Aster.

ラテン語で星を意味するAster。使い手であるあなた様と一緒に、という意味で&(アンド)の記号をつけています。

どのような製品も、一部の人の手にしか渡らなかったり、あまりに高価で手が出ない物は製品として正しくないと私は考えています。手縫いはより繊細に縫うことができますがミシンの10倍以上の時間がかかり人件費が必然的に製品に上乗せされます。あるいは、複雑すぎて制作の再現性のない物もよくないと考えています。

ミシンと手縫いのミックスと価格を抑えるために工夫を施したデザインを両立させた製品には&Asterのロゴを刻印しています。